お金を稼ぐには、資本主義のプレイヤーになること〜過去の自分の告ぐ
本日は資本主義の話をします。
資本主義を理解したとたん、お金を稼ぐことへの抵抗が一切なくなり
資産を積み上げることで経済的な豊かさを手にいれることができたからです。
例えば資本主義、と聞いて大企業を連想しませんか?
過酷な競争社会、弱肉強食、もっと言えばブラック企業、
といったイメージを持ちませんか?
私もそうでした。
一般的にはその様に考えられてきました。
でもこの考えではおもっいっきり損をすると思うのです。
資本主義のプレイヤーになることを理解すれば
誰でもお金をしっかり儲けてダッシュで成長できると思います。
私のたどってきた経緯を含めてお話を始めます。
(私は時間がかかり過ぎていますのでバカだなと思いながら読んでください)
金融機関のサラリーマンだったころの私の話をします。
「お金を儲けるのは大企業でないと無理、大企業以外は下請けで儲からない」
(大企業以外で儲けているのは老舗企業オーナー、医者、不動産オーナー、程度のイメージしか持っていませんでした)
「お金は欲しいけど、、、」
(すごい苦労をしたり、他人から批判されてまで儲けたくない。)
「お金を儲けるためにもっと仕事量を増やす、勘弁して欲しい。」
(私はサラリーマンとして既に十分の長時間労働をやっていました)
「そもそも大儲けする人は特別な家柄や才能がないとだめ。」
(これって完全な他者依存で、当時の私にしっかりしろよ、といいたくなります)
結局どうやったら自分でビジネスをやって稼ぐかの情報が圧倒的に足りていませんでした。
幸いなことに当時金融機関での仕事を通じ、様々な企業オーナーにお話する機会がありました。
今でも鮮明に覚えているある創業者のお話です。
この方は大型小売店舗を多店舗展開するビジネスをやっていました。
このビジネスはカテゴリーキラーと呼ばれ、ニトリやユニクロなど特定分野で圧倒的なシェアを持つ会社のことです。
ゼロから地方で創業し、創業20年をへて首都圏に本社を移転し全国制覇を成し遂げたオーナーにお話を聞かせていただく機会がありました。
場所は表参道の自社保有の大型商業ビルの応接室です。
部屋にはオーナー自慢のシャガールの絵画コレクションが飾られていました。
仕事の話が終わって雑談になったところ、ビジネスを立ち上げたときの話をしてくれました。
オーナー曰く、
「最初の商いは行商だったのです。まずお客さんのところに行って注文聞きをする。注文が入ってから商品を仕入れにいったものだった。お金もない、人脈もない、商品もない、これ以外の方法は考えつかなかった」
ビジネスというより商いと呼んだ方が合っています。
オーナーはここからスタート、米国のカテゴリーキラーのビジネスモデルにヒントを求めます。そして「海外での商品調達+多店舗展開」のビジネスモデルで大成功を収めていったのです。
「行商だった当時と今のビジネスと何も変わりませんよ。お客様の喜ぶものをお聞きして提供するだけです。行商の時代にお客様からビジネスを教えてもらいました。」。
このエピソードが私にはとても重要な意味を持っていました。
平凡な家庭に育った私には、経営者と呼ばれる人は周囲にはいませんでした。
そんな中で実際に目の前にいる実在する方からお聞きをすれば臨場感が高まります。
一代でこれだけの会社を作った人が目の前にいる、ということに大いに刺激を受けました。
仕事でのお付き合いのなかで、若手の私にも声をかけてくれます、また会議ではおやじギャグで滑ってしまう、そんな気さくな方でした。
(もちろんビジネスではめちゃくちゃ厳しかったですが)
臨場感だけではなく、0から初めて50年かければ資本家になれる、という見本でもあるのです。
いきなり抽象的な話をします。
資本主義とは「誰でも資本家となって好きなものを商品化して儲ける自由のある社会」のことです。
資本主義を使うと大企業にもなれますが、大企業しか資本主義を使えない、
ということではありません。
50年前にオーナーが行商を始めたとき、いわゆる資本家に見えたでしょうか?
彼は一人で資本主義の流儀でお金儲けを50年続けた結果、大企業になったのです。
私はその後多くの起業家と仕事をご一緒させていただき、またベンチャーの共同創業に参加する機会を通じ、どんな大企業にも0→1、一人でスタートする瞬間があるということを実感していきました。
ビジネスを一人で立ち上げたとき、およそイケてない、しょぼいビジネスからしか始められないものです。でも続けていれば資本主義によって大きく見栄えのするようになります。
成功すると最初の第1歩が逆に見えなくなってしまいます。
成功している多く人は最初の第1歩についてほとんど語りません。
(皆さんは、しょぼすぎて話をしたくない、あるいは昔すぎて忘れてしまっている、とにらんでいます。)
”しょぼすぎる”流れで本を紹介させてください。
矢沢永吉「成りあがり」
広島から横浜にでてきた当時の0→1の0の部分のしょぼすぎる所が描写されています。今となっては昭和な話かもしれませんが、糸井重里氏の編集で面白いです。
「自分が、まず、やんなよ。色々とノーガキたれる前に」
話を戻します、
“しょぼすぎる”というのは大事なキーワードで、経験が少なく小資本でできるビジネスをやろうとすれば“しょぼい“ビジネスになってしまいます。
資本家として成功するには、まずは一人で“しょぼい”ビジネスを始めるという覚悟だけです。
一人で始めるメリットは
自分の意思決定だけでできる、
納得のいくまで試行錯誤ができる、
固定費が安い、
ことです。
先ほどの行商の例にもどります。
行商とは顧客のところに行ってニーズを聞いてから届ける。
インターネットを使わないD2C(デジタルを使った消費者直販ビジネス)のビジネスモデルだと思いませんか?
今やテクノロジーを使えば行商と同じことが小資本で、より大きな規模でできると思います。今は “しょぼい”ビジネスをそのまま終わらせるか、大企業まで成長させるか、それはビジネスをスタートさせたオーナーである資本家の行動によると思うのです。
最初はどんなに小さくとも
ビジネス・オーナーとして、資本家として
資本主義のルールを活用してビジネスをやっていけばいいと思います。
資本主義の時代、
特別な家柄や才能がなくてもビジネスを始めるのに何の制約もありません。
お金を稼ぐには、
資本主義を理解したうえで最初から資本家としてプレイヤーになることが重要だと思うのです。
私が、お金を稼ぐなら、と問われたら、過去の私に言ってあげたい。
「資本主義を信じて、資本家をめざせ。最初は”しょぼくて”いいので100%自分で始めろ。経済的成功はこの一択だ」
後天的に恐るおそる資本家になっていった過去の私に、
何をやっているんだ直ぐに行動!と叱ってやりたい。(すみません、熱くなりました)
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。