青山 治樹 のブログ

ベンチャーの勝ちパターンを使って個人から豊かになる!

アマゾンが解決してくれる私の欲望とビジネスモデルをつくること

こんにちは、青山治樹です。

 

これまで2000社以上のベンチャー企業のビジネスモデルを見てきて、
また私自身も上場まで経験したことから言える
ベンチャーならではのビジネスモデルの作り方」をお話したいと思います。


このビジネスモデルの作り方を知っているだけで
資金調達があっさりとうまくいき、
高い利益率を出すことができ、
グローバルでも通用する強い経営力になる。

 

でも、なぜか多くの起業家がビジネスモデルの本質を理解していない、
我流で挑戦してしまうから失敗するのですね。

その「ビジネスモデルの作り方」をみていきましょう。

結論は
「様々な顧客の欲望をインプット、自分のビジネスモデルに当てはめること」です。

抽象的すぎますので、私がアマゾンを通じて考えたことをお話します。


私がアマゾンで本を買うヘビーユーザーです。
あるときどうして私はアマゾンでこんなに本を買ってしまうのだろう?
と考え始めました。

アマゾンのメリットを整理してみます、
・タイトルがわかっている本は検索で100%みつけられる
・レビューでざっくり納得して購入できますし、関連の本も見つけられる
・アマゾンで注文すれば本が翌日ポストに来る、
・これがすべてネットで完結、

アマゾンがなかったときは本を探すため本屋に行きました。(当たり前)


ビジネス関連の本となると大きな本屋にいく必要があります。
読みたいと思って直ぐに本屋にいけるときばかりではありません。
アマゾンで“ポチる“と翌日には読めます。

 

本を入手することに必要な時間の節約はありがたいものです。

それではなぜ時間の節約がありがたいか?


ビジネスには必ず期限があります。時間の節約とは期限のなかで成果を最大化することです。
これを突き詰めていくとそもそも人の人生には時間の限りがあって、時間の節約=成果の最大化=命の延長と同じこと、と気づきました。

アマゾンのサービスの本質は「読みたい本を早く、安く読める」という課題を通じて顧客の「命の延長」という本質的な欲望をかなえているのです。

私自身アマゾンを使うようになって読書量は劇的に増えました。
アマゾンがなかったら毎日のように本屋に行っていないといけない。
それは現実的に不可能です。様々なテーマの本を乱読するには不可欠といえます。

こう思うようになったのには伏線がありました。


あるときAIの研究者と議論をする機会がありました。

 

話が終わって雑談になりました。その学者は昔は読まなければいけない論文を集めるだけで一苦労だった教えてくれました。

人口知能の研究初期には論文のデータベースがなく海外の論文を郵便で取り寄せていたそうです。
学会のジャーナル(雑誌のようなもの)を読んで面白い論文を探す→海外の研究室に手紙で請求する→郵便で送られてくる、
といった手続きが必要だったのです。平気で1か月かかっていたそうです。

あげくは論文は教授が独占して、若手研究者は簡単には見せて貰えなかったそうです。


今はインターネットで論文がダウンロードできるようになっています。

若い学生が一番ダウンロードの恩恵にあずかっているのだそうです。
学生は短期間にたくさんの論文を読んで先輩研究者に追いつけるようになったと言っていました。
それまでは論文を探し出して揃えるだけで時間がかかっていたので先輩には勝てなかったそうです。

 

要は今までより短時間で情報のインプットができる時代になったのです。
そのとき私もアマゾンを使って同じことをしている、と気づいだのです。

 

ビジネスに限らず歴史、地理、物理学、宇宙など様々な本を読みます。
乱読とAIの研究を同一視するのもおこがましいですが、

アマゾンがなかったら様々なジャンルを読むのはたいへんだったのだろうと想像しています。

 

なぜアマゾンで本を買ってしまうのか?この疑問と論文の話がごっちゃになって「命の延長」という表現がふっと頭に浮かびました。

 

ベンチャーのビジネスモデルの作り方」に話を戻します。


アマゾンのビジネスの本質などサラリーマン時代の私は考えもしなかった。
でもビジネスを立ち上げると自然に「自分の欲望」が気になるようになりました。
アマゾンが発端となって「命の延長」という欲望を解決するビジネスが他にもあるのででは思ったのです。

それを軸にして様々なビジネスが見えてきました。(この話はまたどこかでします)

 


人はどんな欲望を持っているのか?


抽象化してまとめてしまえば、お金、健康、夢、人間関係、などと言われます。

それだけでは自分のビジネスには結びつきません。


抽象化した欲望とビジネスの具体例を通じてその関係を考えていると、ひょんなことからビジネスモデルが生まれると思うのです。


自分のビジネスを考えてみて、
自分が人のビジネスを使ってみて、
成功しているビジネスを聞いてみて、
これを繰り返していて、ふと気づくと顧客の「課題と欲望」が感じられるようになります。


世の中には素晴らしい商品、サービスがたくさんあります。
そこに「課題と欲望」が感じられたとき、
ビジネスモデルを教えて貰ったようで嬉しくなってしまいます。


そんなインプットの繰り返しの中からヒントを貰って、自分にあった強いビジネスモデルがでてくると思っています。


この過程をへたビジネスはなぜ強いか?

顧客への説得力が上がるのは当然で、社員、協力会社、投資家などすべてに対し破壊的インパクトを持つと思います。
これが最強の「ビジネスモデルの作り方」だと私は考えます。

 

今も様々なビジネスに触れるようにして、「課題と欲望」を考え続けています。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。