新人のサラリーマンに戻れたら最初にやる一番重要なこと「ノートを買う」
結論からいきましょう。
もし私が新人時代に戻れたら、「ノートを買う」
専用のノートに資本家=ビジネスオーナーに関連していく情報を
記録していきます。
これを毎日続けているとどんどん楽しくなっていきます。
少し私の妄想につきあってください。
その前に自己紹介させてください。
私は大手金融機関に新入社員として入社、いたって平凡な経歴と能力でしたが
人からすると羨ましがられる経歴をたどることができました。
新人の営業では社長賞をとり、本部に抜擢、長期社外研修、異例の若さで役員のスタッフに抜擢されたりもしました。
同期からもお前の能力は並なのに運だけで得しているよね、とずいぶん羨ましがられたものです。
(それを運とは言わないと思うのですが、運の話はまた別にお話しします)
その後色々なことが重なってベンチャーを共同創業し、サラリーマンにお別れすることになりました。
そんな私が今心からの反省するのは
なぜもっと早くサラリーマンを辞めなかったのか?
なぜサラリーマンを辞めてビジネスオーナーを目指すという行動をとれなかったのか?
今分析すれば
サラリーマンの逆である、資本家たるビジネスオーナーになることを理解していなかったから。
資本家たるビジネスオーナーを知るために、彼らの情報をノートに書ところから始めたい。
順番に説明していきましょう。
まずはノートを買う。
コンビニにいけば200〜300円で買える普通のノートでいいです。
(メーカーとかにこだわるのは時間の浪費です)
表紙に自分の日付と名前を書きます。
表紙にタイトルは入れずに、2ページ目の上に例えば“ビジネスオーナーを理解する”といれます。
なぜ表紙にタイトルを入れないか?万が一家族、友人、会社の人に見られた場合、ネガティブな反応がかえってくるでしょう。良くいうドリームキラーです。
毎日ビジネスオーナーを知るための情報を集めてノートに書いていきます。これは重要だ、面白いと思ったことには下線、マーカー、などでハイライトします。
毎日ビジネスオーナーに関する情報を集めて記録していきます。そして毎日読みかえす。
そうやって情報の蓄積と自分の成長を毎日確認します。
周りに成功したビジネスオーナーがいれば以下の点についてお話を聞かせて貰いましょう。
・ビジネスオーナーに、なぜ、どうやって、ビジネスを始めたのか、
・ビジネスオーナーになって良かったこと、
・ビジネスオーナーになりたい自分へのアドバイス、
若者からこの質問を投げかけたら間違いなく時間を作ってくれます。
(なぜなら優秀な経営者は常に優秀な若者を探していますから)
まずは取引先の社長さん、大学の先輩、親戚からたどっていきます。
お会いするときにはノートを持参して言われたことをノートにメモします。
面白い話をしてくれた経営者には、
・紹介して貰える経営者の知人、
・目標にしている有名経営者、
・参考になる本
などをお聞きしましょう。
重要なことを言います。
ビジネスオーナーの業種は問いません。先端的なITに限定する必要もありませんし、利益の高いビジネスを行っていれば売上規模もあまり関係ありません。
目的はビジネスオーナーとは何か、を知ることです。最小はどうやって初めて、どういう戦略をとってきたか、を理解することです。
間違っても“儲かる話はありませんか”というスタンスで会っていけません。
(会った社長さんから儲かる話がある、と言われたらその話に乗ってはいけません。それは社長さんが儲かる話であって、あなたが儲かる話ではない可能性が高いです。)
いきなりハードルが高ければ本からスタートしてもいいでしょう。
本のコスパはいいです。1,000〜2,000円ですし、何より移動時間もかからず自分のペースで読めます。
私から1冊紹介させて頂きたいと思います。
芸術起業論 村上 隆 著
「芸術には、世界基準の戦略が必要である」というタイトルで始まります。
村上氏は世界的な現代アートで大成功を収めています。もちろんビジネスオーナーです。村上氏はどうやって世界的なアーティストとして認められたか、その戦略を語っています。お金がなかったときの話からアート作品が1億円で売れたことまでストレートに語っています。
これを読めば自分もビジネスで同じ戦略をとればいいんだ、と思えてきます。
もう一つこの本を選んだのには理由があります。皆さんは現代アーティストになりたいとは(多分)思っていないからです。自分と関係ないテーマだからこそ、自分の話として置き換えるには考えなくてはなりません。
村上氏は以下のように書いています。
「勉強や訓練や分析や検証を重ねてゆき、ルールを踏まえた他人との競争の中で最高の芸を見せていくのがアーティストという存在なのです。」
かなり抽象度の高い文章ですので補足します。
現代アートの市場は欧米が中心でその歴史とルールを学んで、自分の得意な領域で勝負しましょう。日本人という立場を利用して、欧米にはない日本画×アニメ文化を欧米で理解できるアートにフォーカスをしました、ということです。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1820
私はストックフォルムに出張したときたまたま現地美術館で村上隆展に遭遇しました。寒いというより極寒の中詰めかけた観客の熱気をみて、欧米で理解されるのはこういうことなんだと実感しました。
ビジネスオーナーの話に戻して、注意点を一つあげます。
会ったり読んだりする人は自分で始めたビジネスオーナーです。
大企業のサラリーマン社長は対象から外してください。自分で始めた人と事業を引き継いだ人では戦略が違います。
こんな形で何人かのビジネスオーナーに会い、本を読んでみてください。
必ず参考になる、大切だと思ったこと、をノートに書きだしてください。
重要なことは毎日見返し、毎日ノートに追加し、毎日新しい情報を手に入れること、です。ノートの種類、デジタル化する、ノート術、など最初は気にする必要はありません。
ノートとボールペン、安くて、どこでも使えて、保存が聞く、最強だと思います。
目的はビジネスオーナーを知り、自分で考えること、それ以外は全部無視しましょう。
最後に
私が新人に戻ったらなぜこれをやるか、について説明します。
私は金融機関にいましたので若いときから世界的な経営者にお会いしてきました。それらが積み重なって時間をかけてビジネスオーナーを理解していったのです。
でもビジネスオーナーを知る、ということにフォーカスして情報収集し考えていたらもっと早く理解できたと思うのです。
世の中はビジネスオーナー1と普通の人99で構成されています。
サラリーマンの世界にいたら常識的な99の世界で完結していまいます。
いつまでたっても情報が臨界点まで高まりません。
3か月ビジネスオーナーを知ることにだけに集中すれば3年、5年単位の節約になると思うからです。
(私が仕事とは別のノートをつけるようになったのは社会人10年目です。お会いしてきた数々の世界的経営者との会話のメモが残っていれば、と心から悔やまれます)
皆さんにはノートを使ってビジネスオーナーを知るところから始めて欲しいと思います。
そう遠くない将来にビジネスオーナーを目指す、という確信がもてると思います。
感想があればコメントを送ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。